1.ウォーズウォースは何年に生れて何年に死んだとか、シェークスピヤのフォリオは幾通りあるかとか、あるいはスコットの書いた作物を年代順に並べてみろとかいう問題
2.文学とはどういうものなのか、ということ。
3.三年間勉強はしたけれども、結局のところ文学というものは一体どういったものであるのかが分かっていない、漠然とした状態のこと。
4.このままの状態で誤魔化していてはいけないと感じさせつつも、そうかと言って具体的にどんなことをすればいいのかも思いつかず、悶々とした不快感を与えていた。
5A.使命感
5B.ただ一本の錐さえあればどこか一箇所突き破って見せるのだが
6.袋の中に詰められて出ることのできない人
7A.出口の見えない袋小路から脱出するための突破口。
7B.嚢中の錐:優秀な人物は隠れていても自然とその才能を現す。
8.この先自分はどうなるだろう
9.これからの社会を背負って立てるように海外へと留学させてくれる国に対する、期待に応えなければならないと言う責任。
10.書物の中からは、袋小路から脱出するための方法は見出せないと気づいたから。
11.書物の中には、自分の求めることへの答えは無いと気づき、本を読むことの意義に疑問を感じたとき。
12.人から与えられる
13A.ある文学に対する他人の価値観による他人の評価を、その人の権威だけによって妄信して、自分の意見と照らし合わせることもしないで無批判に認めてしまうこと。
13B.自己本位
14A.西洋人の評価しているもの。
14B.西洋人の評価は常に正しいと盲從していたから。
15.インテリゲンチヤを気取り、ハイカラなインプレッションを与えているが、其の実、喋っている本人はほとんど理解できていないということ。
16A.西洋人の言うことだといえばなんでもかでも盲従していばった
16B.ある西洋人が甲という同じ西洋人の作物を評したのを読んだとすると、その評の当否はまるで考えずに、自分の腑に落ちようが落ちまいが、むやみにその評を触れ散らかす
17.評した
18.英国人の奴婢
19.西洋人の見るところを論拠にするのではなく、自分の意見というものを持ち、自己の立脚地を固めること。
20A.異邦人の身でありながら、本国の批評と異なった意見を主張するのは身の程知らずだと言うこと。
20B.一般的に、ある国の文学のことについてを最も理解できるのは、同じ文化や風土の元に生まれ育った同郷の人だから。
21.ある文学を西洋人が見た感想が、私にはそう思えない、という矛盾。
22.科学ならば甲の国民、乙の国民、どちらが見ても変わらないが、文学ならば見る人の立場によって見え方が変わるということ。
23A.この時、私は始めて文学とはどんなものであるか、その概念を根本的に自力で作り上げるよりほかに、私を救う道はないのだと悟ったのです。
23B.普通の学者は、甲国の国民も乙国の国民も文学への意見は同じはずだという『バカの壁』をつくるのに対し、「悟った」筆者は、むしろ異なる意見を持って当然だと言う前提を持てるということ。
24.文化や風土、また、そこから生まれる哲学を知る事によって、文芸への評価が異なる原因を探ることができるから。
25A.文学とはどんなものであるか、その概念を根本的に自力で作り上げる
25B.他人の批評は聞かず、自分の批評だけを主張するというもの(利己主義)ではなく、他人の批評はそれはそれで認めたうえで、それと異なった自分という個の意見を持っても構わない(自己本位)のだ、ということ。
25C.非常の自身と安心を与えてくれました
26.本場の批評家
27.よそよそしいものを我が物顔にしゃべって歩く
   手もなく孔雀の羽根を身に着けていばっている
28.自分の進んでいくべき道
29.自分の進むべき道を見出すことが、将来の為にいかに有用であるか、ということ。
30.自己に安心や自信がないのならば
31.自分の進んでいくべき道
32.自分に自身を持てず、どのように生きるべきかが分からないこと。
33.
この点:自己の立脚点を確立すること
そのため:確立しなければ、生涯自分に自身を持てず、世の中にまごまごしていなければならないため。
34.自分が道をつけつつ進みえたという自覚
35.私と同じように煩悶していれば、私と同じように自分の進むべき道が見出せる、というように誤解すると考えている。
36.自分の進むべき道を見つけることを邪魔する、自分に対する不安や不信のこと。
37.他人に押つけるものではなく、あくまで自分自身が自分自身の為に持つべきものだから。
38.
第1段:P172上L1〜P174上L8
要旨:大学で勉強はしたものの、その学問のことを理解できないまま卒業し、何をすればいいのか分からず陰鬱な日々を送った。
第2段:P174上L9〜P176下L14
要旨:自助努力によってしか問題は解決できないと気づき、自己の信念に基づき生きることを決意した。
第3段:P176下L15〜P178上L11
要旨:自分の進む道について煩悶したときには、その道に掘り進めるだけ掘り進めることが、自分自身の為に必要である。
39.安住の地位
40.自分の自我は主張するのに、他人の自我は認めない人。
41.個性を、その人のちょうどあったところに落ちつけ、個性を発展させる自由。
42.自分:彼ら
   自己:他
   己:他
43A.あくまで形式論に過ぎないということ。
43B.聴衆が私の言うことを静粛に聞く理由があること。
44.富を使うことによってどのような影響があるかを認識し、それを念頭に置いて富を処置する責任。
45.倫理
46.倫理的にある程度の修養を積んでいる人格のこと。
47.自分の個性は発揮するが、他人が個性を発揮することを認めないこと。
48.道義上害のある方法で使われる事によって、人の魂を墮落する道具になってしまうということ。
49.個人主義での個性の発展の為に個人の自由は必要だが、それには義務が必ず附隨し、また、その個性は他人にも認めなければならない。
50.他人の個性を認め、権力に附隨した義務を負い、金力には責任を持った個人主義。
51A.自分で切り開き、納得した自分の進むべき道を持っていなかったところ。
51B.他人の意見の集まりである書物の中からは、自分の進むべき道を見出すことはできないと諦めたときに、自分で作り出すしかないと気がついた。
52.
他人本位:他人の意見ばかり尊重し、自分というものがないこと。
自己本位:自分の意見をまず第一に据え、他の意見はあくまで参考程度に留めること。 道義上の個人主義:自分の意見を中心にするが、それを他人に押つけたり、他人の意見を封じ込めたりはしない、あくまで他人を認めたうえでの個人主義であるということ。
53.
「何がなんだか」話し言葉特有の勢いのある表現。
「お茶を濁していかれる」軽い口調となっている。
「ぼんやりしているのです。ぼうっとしているのです。」表現を変えた繰り返しで強調している。
「送ったのであります。」演説風の語尾になっている。

HOME

Copyright (C) 2004 webmaster@kaijo.org All rights reserved.
無断転載・再配布を禁じます。